2014-01-28 オナニーハウス オナニーハウスでは誰もが一人になる そうして自分が本当は何を望んでいるか欲しているか ということに対面する そうしてオナニーをし終え 自分が本当は何を望んでいるか欲しているかということを忘れ 日常に戻る 河川敷の 背丈の高い草むらから 血や精子の匂いのする獣道を逆に歩き 思い出したように両足で立って ポケットから スマートフォンを取り出し いいねは増えたろうか そうだ、株式をチェックしよう また迷惑メールだ そうなんだ 僕たちは日々 二番目に大事なことに没頭している 二番目に大事なもののなかで苦しんでいる 二番目に大事なものを守るために死んでいくのだ