Only You
子どもと公園で遊ぶとき
お父さんは
ママじゃない女の子のことを考えていたとして
エロサイトを真面目に作っていくと
だんだんエロい気持ちが薄れていく
でもそれを望んでいたかもしれない
愛は
エロやセクシーを簡単に凌駕する
だが愛は遠くにあるように思えるので
手近なエロやセクシーにおぼれるのではないか
Only youを聞く
それから幸せの黄色いリボン
チェッカーズ世代なのでオールディーズは好き
子どもは全身の信頼を寄せて俺に飛び込んでくる
俺は愛が鍛えられる
俺の潜在能力は子どもの天真爛漫さによって開花する
誰かが全身全霊で飛び込んでくるということはいとしいことだと思う
たまに苛つくけれど
子どもは子どもなりに俺の苛つきを受け入れている
大人だなあと思う。
子どもは親を選べないとか
子どもに罪はないということについて知らないが
子どもを見捨てることは
自分を見捨てるような気がしてしまう
あの上目遣いを
このマンションでは隣人に愛されてギターを弾けたが次はどうだろうか
ジャングルジムのてっぺんに俺の子どもがいる
4月から小学生になる
逆光で子供の顔が消える
太陽の向こうにママとは別の女性を俺は想っている
子どもがジャンプして俺の胸に飛び込んでくる
なんて無鉄砲に俺を信じているのか
こうして俺の愛の潜在能力は試され拡大する
さあファミマに寄ってアイスキャンディーを買って帰ろうか
何事もなかったように
お家へ帰ろう