家族を持ってから

俺の詩はさえなくなった

すべてをぶっちゃけることで

統合性をあらわにする詩の書き方だったので

守るべきものがあると

かたちが崩れた

だが子どもの笑顔をみるということは

このよくわからない宇宙で

家族という根拠の無い結束で寄り添いあうというのは

詩作品の完成を犠牲にしても

有り余って美しく

それは常に輝く夕陽のようであり

銀河の神秘を紐解くようであった

けれどそうしていながら他の女の子に

俺は目移りする

矛盾してる

今も

俺は矛盾している

毎日

どんな時も

矛盾している

40歳になって

中年になっても

迷っている

人は。